会社のニュース アラミドハニカムコアはどのように作られますか？

アラミドハニカムコアの製造プロセス

アラミドハニカムコアの製造には、最適な機械的特性と構造的完全性を確保するために、高度に制御された多段階プロセスが用いられます。以下に、製造ステップの詳細な技術的説明を示します。

1. 原材料の準備

アラミド繊維紙：メタアラミド（例：Nomex®）またはパラアラミド繊維紙のシートが基材として使用されます。
樹脂含浸：紙は、剛性と耐熱性を高めるために、熱硬化性樹脂（通常はフェノール系、ポリイミド系、またはエポキシ系）でコーティングされます。

2. ラミネーション（積層と接着）

接着剤塗布：樹脂コーティングされたアラミド紙の交互の層は、制御された接着剤ライン（通常は反応性熱可塑性フィルムまたは樹脂）で接着されます。
硬化：積層されたシートは、樹脂を部分的に硬化させ、固体ブロックを形成するために、適度な熱（〜120〜150℃）と圧力を受けます。

3. スリット加工
クロス切断：ラミネートブロックは、CNCマシンまたはダイヤモンドエッジブレードを使用して、所望のハニカム厚さのスライスに精密に切断されます。

4. 展開
機械的延伸：各スライスされたブロックは、制御された張力下（手動または機械による）で展開され、接着剤結合を均一な六角形のセルに引き伸ばします。
セル形状：セルサイズ（5〜20 mm）と密度（24〜144 kg/m³）は、展開比と樹脂含有量によって決定されます。

5. 最終硬化
オーブン処理：展開されたハニカムは、樹脂を完全に硬化させ、六角形構造を固定し、機械的安定性を最大化するために、熱処理（〜150〜200℃）されます。

6. 後処理（オプション）
樹脂オーバーコーティング：耐湿性/耐火性を高めるために、追加の樹脂を塗布することができます。
表面加工：CNCトリミングまたはウォータージェット切断により、特定の用途（例：航空宇宙パネル）の寸法精度が確保されます。